真竹タケノコが元気良く顔を出した頃に和尚様から「少し竹を伐ってもらえますか」とご連絡をいただき下見へお伺いしました。葉替わりを終えて新緑期に入った竹林には鶯の美声が響いています竹林を見ながら「これは1日では難しいかもしれません」と言うと「はい」と和尚様細かなご説明を聞きながら和尚様と清々しい風景を見ているとどうも何やらふつふつとやる気の意地が顔を出します(出来るかな…いやいや無理は禁物…でも…)意...
ぽとりぽとりと落ちるしずくに山の命が目を覚ます光の音雨の音風の音その美しい音色に誘われて歌う淡竹の子らも南天の若葉もSong of green leavesWith a plop of water, life of the mountain wakes up.Sound...
菜種梅雨(なたねづゆ)
2017.4.21 竹林便り
初夏の香りを乗せて燕が舞う頃ようやく孟宗竹の子供たちの登場です例年より10日ちょっと遅れた分どっしりとしています17日の雨が合図だったかな霧雨やスコールが続き「よく降りますね」と茶杓名人Sさんに話しかけたら「菜種梅雨いうやつやな」(Sさん…何だかかっこいい)菜の花の咲くころに降る菜種梅雨か…この季節に霧のように細かく柔らかに降る雨を「春雨」そして新暦の4月20日頃には百穀を潤す雨が降るという意味で...
笹の葉が色付く竹の秋とは旧暦の3月(新暦では1か月ほど遅れる)の異名春の季語ところで通勤時に毎朝西山の竹山を眺めていてふと気が付いたことがあります1月早々から笹の葉が色濃く色付く年その竹林では地上に出てくる筍が少ない裏年のようですそして筍が豊年の年(生り年)は色付きが裏年に比べるとゆっくり始まりますもちろん丁寧に育てられている筍農家の竹林には当てはまりませんが今年の竹山は色付きが早くよく色付いてい...
大地から色が生まれてくる春は冬を超えた人々の心を優しく解かしていく厳冬に投じればまた小さな兆しにも廻りえるButterbur sproutSpring when the colors come out from the earth shall gently warmand&nbs...
竹林に入ると様々な野生動物に遭遇するとくに長年放置されていた竹林へ整理伐採に入るとそこはワンダーランドと化しタヌキがお散歩し椿の木の上でハトが子育てをしカラスの大きな巣が空から降ってくる(巣の材料は何とハンガー)イタチは警戒心が弱いのかRさんが休憩をしていると長靴で遊びにやって来るキツネだって見た(つままれたかもしれない)中でもイノシシは最も竹林が好きで遊び回っているに違いないのだけれど警戒心が強...
弊社ブログで竹についてささやかながらご紹介をしてきて7年目となりました鉈も持ったことのなかったRさんが竹林の育成管理者を志して12年竹切り子40年のベテランのいる京都ではまだまだ素人です竹産業の縁の下を支える原材料管理分野の若手後継者が消えかかっている事態に危機感を感じ籠職人を目指していたRさんは竹林育成という道について考え始めましたそもそも竹材を伐る(竹切り子)という概念はあっても竹林を育成管理...
モズの飛んで来る原っぱ
2017.2.5 竹林便り
小雪の舞う原っぱに油抜きされた真竹が並ぶいつも作業をしているとその頭の大きなスズメはやってくると思ってよく見るとそれはモズである好奇心が強いのか勝気な目をして近くで楽しそうに狩りをする何だかRさんの心まで楽しくなる
先日個人的に「生活と化学」について勉強する機会がありました化学の歴史に始まり東日本大震災の原発の放射能汚染まで内容が多岐に富み興味深く学びました試験問題の最後に"本講義で学び印象に残ったことなどを今後の展開も含め簡潔に述べよ"とあり暫し「化学と竹」というテーマで考えてみることにしました”化学と竹”竹に携わる仕事をしていると、プラスチックは竹産業を衰退させたと耳にすることがある。しかし講義を通して今...
竹を生業とする人がまず初めに覚えることが孟宗竹と真竹(苦竹)の見分け方です言語化して説明までできればより良いですし三大有用種である淡竹との違いも説明できればさらに素晴らしいです上の写真の竹は孟宗竹と真竹です子供に説明するならば「より太くて立派な竹が孟宗竹だよ」とRさんは言うかもしれませんけれど中学生くらいになると細い孟宗竹の存在にもきっと気が付くでしょうその時は「節をよく見ると細かな毛が生えている...