15日間日照りの続いた8月21日の夕暮に“ふっ”と秋を感じたこの最初にやってくる感じがなんともいえないくらいにいい!(空が美しくなる季節だな…)竹林の中でも根っ子の季節が始まっていた
蜩(ひぐらし)がカナカナ…と鳴きはじめたころ妹が「皆で飯盒炊さんしませんか?」と声を掛けてくれた。電話越しに話は弾み竹の飯盒炊さんに挑戦してみることになった。電話を切ってふと我に返ったRさん(飯盒炊さんってどうするのだったかな…?)アウトドア体験ほぼ0のRさん(…とりあえず竹は伐れるぞ!)…なんとかなるお米だってこんなに実っているんだもの
「知ること」から始まる
2013.8.5 竹林便り
5月から7月は1年の中でも入林日数が少なくなる社長いわく昔の方々もそのようにしてきたのだとか…この季節の竹林ではヘビやカマキリそして草花も竹の子も元気で小さな赤ん坊さん「知ること」からやさしさや配慮が生まれる
記録を取ること(その①)
2013.7.25 竹林便り
2005(平成17年)1041本2006(18年)251本2007(19年)1728本2008(20年)62本2009(21年)1474本2010(22年)17本2011(23年)1395本2012(24年)2本この記録はある竹林①(約1000坪)の新生竹の記録である「新生竹」とは竹に生長した筍つまり1年生の竹のこと筍として地上に出てきても40%~60%(Rさんの記録)の筍が「止まり筍」となり土に...
5月19日頃から勢いよく顔を出した竹の子が梅雨を経て2か月目に入ると下の方から枝を広げ始める見上げれば先端にはまだ竹皮を残していて生長の過程であることが分かる(体重をかけると倒れてしまう)2013年の筍は丸々1か月間雨0という試練をしのいだ親竹に見守られ竹皮に守られてひたすらに大空を目指した小さな挑戦者たち
衣替えを終えた竹の春は西の山々を萌黄色にする今年は冬の笹葉が燃えるような色づきだったので少し心配していたけれど…思わず足を止めて見入ってしまうほどの鮮やかな緑色に変身した力強いその回復のエネルギーがめぐる季節の色になる
再生竹(サイセイタケ)
2013.6.25 竹林便り
天候不順など厳しい状況が続くと根や笹葉を観察し回復の兆しを見る「再生竹」小指ほどのこの細い竹は竹林の弱ったときの頼みの綱光合成で得たパワーで地下茎を育む
5月28日の梅雨入りから雨はなく早、35度の猛暑日を記録したやさしい風が吹く竹林の中でもワッサワッサと伸びている竹の子たちの雨降れコールに雷雲は応えてくれたのかな1日に98㎝もの生長を遂げるのだから(平成21年Rさん観測)この季節の雨は大空からの贈り物伸びゆく命の歓びの声が伝わってくる
ハチクの筍はマタケ筍より10日程度早く出てくるうっすらと産毛の生えたハチク筍を見つめているとタヌキの赤ちゃんに見えてくるのは…(やはりRさんだけなのかな)主要3大竹の中では地味な存在でも“筍は美味で竹材は質緻密にて細割りのしやすさは竹中第1位”となかなかの実力派である茶道で使われる「茶筅」にこの淡竹が求められる所以でもあるちなみに諺にある〝破竹の勢い″とはタケは、はじめ一方の端に割れ目を入れると、...
5月19日は午後から雨が降り次の日に(さてさて…?)と来てみたら元気な新顔たちがいるいる!ちょっこし毛むくじゃらの色白が目立つな…落ち葉をたっぷりと敷きこんだからかな地面から出ると約2か月で一生分の高さまで伸びきるそうして後は伸びないし太らない初夏の竹林に初々しい息吹が吹きわたる