高野竹工が取り組む金閣寺古材プロジェクトのお知らせです。未来に続く循環を金閣寺の建造物には樹齢数百年の木々が、屋根から床や天井、柱や戸板として使われています。日々の出来事を見届ける木材には、年月とともに、傷や割れ、すり減り、虫食いとなってその歴史が刻まれていきます。数百年の時を経、大きな役目を終えた古材が熟練した職人と出会うとき、木の歴史、お寺の歴史、そして職人の叡智が加わり、唯一無二の作品が生ま...
古材が創る未来に続く循環 -金閣寺編-
2023.7.29 古材
高野竹工は長年茶道具の製作に携わり、初代社長の代から諸刹との関りを大切に築いてきたことから、国宝ならびに国宝級の建築物の古材をお預かりするご縁に恵まれました。竹一筋であった初代の高野宗陵ですが、梁や釘、虫食いの跡など複雑な造形を持った古材の存在感に心を奪われ、また相国寺管長有馬頼底老師との出会いの折に頂いた「瓦礫に命を与える、それが職人の仕事」という言葉に打たれて、大いに創作意欲を刺激されたようです。
歴史的な建造物としての大きな役目を終えた古材が経験豊富な職人の手で蘇り、次の世代に手渡されることを通して、自然の神秘に満ちた美しさをお伝えしていきたいと考えております。
2023.7.29 古材
高野竹工が取り組む金閣寺古材プロジェクトのお知らせです。未来に続く循環を金閣寺の建造物には樹齢数百年の木々が、屋根から床や天井、柱や戸板として使われています。日々の出来事を見届ける木材には、年月とともに、傷や割れ、すり減り、虫食いとなってその歴史が刻まれていきます。数百年の時を経、大きな役目を終えた古材が熟練した職人と出会うとき、木の歴史、お寺の歴史、そして職人の叡智が加わり、唯一無二の作品が生ま...