原点

2024.10.6  竹林便り 

ふと気が付けば京都で伐り子を始めて20年目になるなぜ伐り子に?と尋ねられる度竹に携わる生業が数多くある中で伐り子の席だけ見事に空席だったからと答えてきたそうは言っても当時は迷いもあり1年半ほど竹について本で調べている中こんな文章に目を止めた昭和21年、中国地方○○株式会社によって日産15トンの規模で竹による製紙工場が建てられた。良質の紙ができたが、原料の竹が思うように集まらず、規模の小さいことなど...

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音色

2024.9.23  竹林便り 

夜空に月が輝く季節今年のマタケの伐竹が終わりました伐竹を終える度、その年の仕事を振り返り伐竹の日に向けて何をどう支度すると良いか伐る竹の印付けはもちろん、道具を揃えて竹置き場の整え方、伐り子の道づくり今年はそのすべてを万全でスタートしたこともあり仕事を終えた竹林には何とも落ち着く美しさがありますさわさわと風に鳴る笹の音静寂の中に耳を澄ませばかすかに聞こえる命の音色

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「大原千鶴の京都手習い帖vol.1青竹を使った菜箸作り」家庭画報「きものサロン」秋冬号2024年9月1日掲載料理研究家・大原千鶴さんのご案内で、京都だからこそ出会える「和文化+α」で暮らしを豊かに彩るお稽古をテーマにした新連載コラム「大原千鶴の京都手習い帖」の栄えある初回に高野竹工の青竹菜箸づくりが選ばれ、Shop&Gallery竹生園で撮影された記事が掲載となりました。髙野竹工のベテラン茶杓職人...

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「長岡京でワークショップ「箸の日」にちなみ「竹箸作りワークショップ」かんなや紙やすり使い、箸作り体験」京都新聞洛西版2024年8月5日掲載良質な竹の産地である京都・乙訓周辺の竹を使用して、八(は)四(し)の日にちなんだ竹箸づくり体験を長岡天満宮に隣接するshop&gallery竹生園で開催した様子が掲載されました。当日は親子連れなどたくさんの地域の方にご参加いただきました。ワークショップの...

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竹博士と言われた上田弘一郎氏の著書「竹づくし文化考(1986発行)」によると九州から東北にかけて、縄文時代の35の遺跡から51の竹カゴ類が出土しており、既にそのころタケノコは山菜として食料になっていた。とある。長い長い時間をかけて、この用途にするなら何年の、いつごろ伐られたどの種類の竹がいい。人々が口から口へと伝えた経験値と、研究者が人生をかけて汗を流し地道にとり続けた知見の光が、未来をしめす力と...

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平素は格別のお引き立てにあずかり、ありがたくお礼申し上げます。真夏日が続きますが、みなさまお変わりございませんか?さて誠に勝手ながら、弊社と直営店Shop&Gallery竹生園は下記の通り夏季休業とさせていただきます。期間中、ご不便おかけしますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。<夏季休暇日>2024年8月10日(土)~8月18日(日)※本社・直営店Shop&Gall...

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命謳う雨

2024.8.4  竹林便り 

雨が降った灼熱の太陽がぎらぎらと照りつけて人も鳥も虫たちも空に伸ばした掌に待ちわびた雨が染み渡る雨も嵐も凪も陽も思うままにはならぬものそれでも伸ばした掌に恵みの雨は降り注ぐ

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長岡京に拠点を置く高野竹工では、職人達がそれぞれの技術を駆使して、日々さまざまなモノづくりをしています。はるか昔から、人は自然から材をいただいて、日々の暮らしをより良いものにする為、素材と向き合い創意工夫をこらして、たくさんの暮らしの道具を生み出してきました。  今展では、素材の管理から加工まで、一貫したものづくりを行う高野竹工の職人だからこそ生まれた“暮らしの道具”をご紹介い...

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