ふと気が付けば 京都で伐り子を始めて20年目になる
なぜ伐り子に? と尋ねられる度
竹に携わる生業が数多くある中で 伐り子の席だけ見事に空席だったから
と答えてきた
そうは言っても当時は迷いもあり 1年半ほど竹について本で調べている中
こんな文章に目を止めた
昭和21年、中国地方○○株式会社によって日産15トンの規模で竹による製紙工場が建てられた。良質の紙ができたが、原料の竹が思うように集まらず、規模の小さいことなどもあって、37年に休止のやむなきに至った。
(上田弘一郎「竹づくし文化考」1986年京都新聞社発行より抜粋)
ふ~む
なぜ エジソンが竹の電球フィラメントで成功できたのに日本の会社ができなかったのかな…
ひょっとして 竹藪の中にはアマノジャクでもいるんぢゃないか?
思えばこの辺りから伐り子のそこはかとない謎めいた魅力に引き込まれていったのかもしれない