7月は竹林の中の命の営みが一年中でもっとも感じられる月〝巣立ち”の季節でもあります鳥や虫たちも姿かたちは一人前でもなんとなく動きがかわいらしく好奇心でワクワクしているのが伝わってきます作業中のRさんの目にふと何かが見えました綿かな・・・?わわっ動いたぞ足が6本見えるけれどどっちが頭なんだろ…とんがった方をフリフリしながら歩くんだな…家へ戻って調べてみるとどうやらアオバハゴロモの幼虫らしい成虫になる...

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毎年新しい地下茎を見つけると記録をとっているのですが今年の地下茎1号の発見は6月9日とかつてない早い発見でしたタケノコはまだ皮に包まれていますそれもそのはずそれは近頃毎朝のようにこの竹林へやって来ているイノシシが掘ったものでした若い地下茎から出る根は桃色なので一目で分かります弊社の管理竹林の中で唯一「裏年」なこの林食べるタケノコがなくなりついに地下茎を食べ始めたか・・・でも大丈夫!心の内でイノシシ...

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昨年の7月初め頃一部の竹林で赤団子とスス病が発生しましたいくつか資料を当たってみると赤団子は密集してきたサインでさほど問題はなさそうでしたしかしスス病の方が・・・資料内容には新しい稈や葉がススで覆われたようになる。通常はアブラムシやカイガラムシが共生するようで、彼らの排出物に病原菌が付着する。葉の表面にススが多数付けば炭酸同化作用(光合成)を妨げる。とあります若い笹葉や竹に菌がついてしまうとはこれ...

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山の木々が深い緑に覆われる6月初め竹の若葉の芽は次々に開き竹林は紅葉期の黄色から一変して初々しい萌黄色に早変わりする多年生常緑竹である竹は紅葉して笹を散らせる時小枝の付け根ではすでに若い笹の芽が準備をしている管理されている竹林の中では筍が新生竹へと瑞々しく生長し湿気を含んだ6月の風が整然と立つ竹の間を涼し気に吹き抜けていく

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10年間竹の出生の記録を取り続けて来て少なくともそれらの5か所の竹林では筍出生の隔年周期が見られます「生り年」「裏年」の出生数の差が際立つのが9年前から落ち葉の施肥を始めている大覚寺の竹林で生り年の平均数は1392本そして裏年の平均数は67本一方その差が緩やかなのが20年ほど放置竹林だった所をきれいに伐採した八幡の竹林ですまた一方でベテランのタケノコ栽培農家のご主人に尋ねると「生り年や裏年というこ...

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5月の陽光

2016.5.22  竹林便り 

ひとひらまたひとひら鳥の羽ほどあるマタケの笹の葉は舞い散る様がとびきり美しいたっぷり積もった落ち葉の中から新たな命が生まれてくる

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孟宗竹より1か月ほど遅れて真竹のタケノコが現れ始めましたこの10年で最も早い出生です山々の竹を見ながら川辺の竹を見ながら思いを馳せるのは遠い未来100年200年先の未来の方々が竹に魅せられふと足を止めた時竹の理解の糸口となるようなそんな小さな何かを残せたら可能性という自然の神秘

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春だ春だと気は逸るもののようやく5月の孟宗林を訪れると一番手のタケノコはすでに竹へと生長を始めていますビロードのような竹皮に太陽の光がきらきらとかがやいています(何の施肥もしていないのによくこんなにたくさん育つものだな・・・)西山の竹も黄色に染まりこれからは美しい笹の落葉の季節が始まります。Rさんが出生記録を取っている竹林では成り年と裏年が交互に繰り返していますがはたしてタケノコ栽培農家の竹林では...

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お世話になった大分県立竹工芸訓練センターの先生方へ久しぶりのお便りを書いていたその時熊本地震はおきました相次ぐ余震の続く中で沢山の心配そして悲しみと対峙されながら校舎の木片を集めて来て皆で食材を持ち寄り避難所の皆さんの分のご飯を黙々と小さなお鍋で1日中作られる姿そして不安と闘いながらも出てくる前向きなお言葉に皆さんの心の強さを見ている思いがいたします心からのお見舞いと亡くなられた方々のご冥福をお祈...

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卯月

2016.4.12  竹林便り 

散り桜が道行く人々の心をほころばせていく新学期油抜きを終えた竹たちもピカピカのこの表情です春の香り満ちる始まりの季節土の中からもたくさんの命が顔をのぞかせ始めます筍も今年は「生り年」とんがり頭が出てくる頃です

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