林のもみじ

2016.12.9  竹林便り 

竹林の中のもみじの木はゆっくりと色付きますこの季節あちらにもこちらにもこんなにもたくさんのもみじの幼い木が育っていたんだなと気づきますRさんの背丈にも届いていなかったのにな大きくなったな厳しい自然を分かち合いともに育つ

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お礼伐竹

2016.11.29  竹林便り 

一雨ごとに朱色に染まる南天の実と優しい秋の陽今年は伐竹作業を早くから進めたおかげで12月からの繁忙期前に少し時間ができた整理伐をしたい場所はたくさんあったが如何せんへとへとぎみであるそんな時に何と新しい若手がやって来た「面接に伺ったのですが…」最寄りの駅から会社まで歩いて来て汗だくになっている(・・・だッ大丈夫か?)とりあえず鉈袋を渡してみると「鎌(かま)ですね!」(・・・)どうなることやらと思い...

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森の分解者

2016.11.19  竹林便り 

3年前この竹林内で榎(エノキ)と椋(ムク)の巨木が枯れましたそして今年の秋にはどちらの木にも様々なキノコが気持ちいいくらいによく育ちました分解の1番手を担うキノコや微生物たちは落ち葉や枯木のセルロースやリグニンなどの難分解物質タンニンやアルカロイドのような有毒物質を分解して森の中のたくさんの虫を育みますそうした腐食連鎖を経てできた土が新たな木々の芽を育むのだな

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この写真は竹置き場で8年ほど経過した竹の中の様子ですよくここには小さな分解者たちが集まっていますもちろん主様はこのお方

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毎年のように真竹を伐るこの季節この巣が現れます調べてみるとどうやらメジロの巣のようです(巣立ちは夏頃)巣の直径は5~6cm3つ見つけましたがどの巣も中がとてもきれいです清潔な鳥なんだな中に笹の葉がお布団のように敷かれてある巣もあります去年使ったRさんのゲージ棒の先のビニール紐がやけにモジャモジャになったなと思っていたらメジロたちがちぎって使っていたんだな(ビニール紐の前はクモの巣を使っていたそうで...

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「栗名月」十三夜いよいよ真竹の伐竹が始まった孟宗竹に熱を入れ過ぎて後れを取ってしまった急がなければならない伐竹作業の第1段階は竹置き場を作ること林内の最も古い竹山を崩して下にできた分解された腐植土をかぶせるこうすることで分解のスピードが速くなり1~2年で地上と同じくらいの嵩となる手間のかかる作業でもこれをしなければ数年先景観の良くない竹林となる竹置き場もなくなる茶の木の花が楽しそうに眺めていた

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風に乗って金木犀の花が香る季節今年の孟宗竹の伐竹・油抜き作業を終えましたRさんが真竹の伐竹・油抜きを始めて10年孟宗竹の伐竹・油抜きを始めて7年ようやく小さな手応えを感じ始めていますそれでもまだまだ未知な部分も多く今年もまた来年へ繋げたい課題が見つかりましたこの10年で何よりも有難かったのが京都屈指の竹材店の玄人職人の油抜きの仕事を1度だけ見せていただいたことでした同業者にも拘らず本当に暖かく私の...

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孟宗竹の伐竹作業が始まると同時進行で伐った竹を油抜きしていきます油抜きを終えた竹は天日に晒して1週間ほどコロコロ回せば美しい白竹色に変わる・・・はずなのですが台風16号の雨がしばらく続くとほんの少し色の変化がゆっくりになりますしかし油抜きの作業は止められません次々と仕上がる青竹とともに秋晴れの空を待つ

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本格的な伐竹の季節休息のひとときがかけがえのない時間に感じますお布団の洗濯に行ったクリーニング店で12年前に買った懐かしい1冊を久しぶりに読み返しましたご著書を書かれた鬼塚英昭氏は大分県別府市の竹細工を家業とする家の生まれ平成15年12月20日発行までに約9か月間大分県の全市町村を巡って参考文献を集めそれだけではなく何より心を打たれるのは大分県一円の山深い田舎へ主に青竹で篭を編む職人と竹切り子を自...

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夏の青空がいく日も続きようやく降った29日の雨は命を吹き返すほどのありがたい雨でした竹に住む3寸のお姫様も心地良い雨音を聞きながら駆け回って喜んでいたかもしれません月が美しくなる季節の始まり

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