5月28日の梅雨入りから雨はなく早、35度の猛暑日を記録したやさしい風が吹く竹林の中でもワッサワッサと伸びている竹の子たちの雨降れコールに雷雲は応えてくれたのかな1日に98㎝もの生長を遂げるのだから(平成21年Rさん観測)この季節の雨は大空からの贈り物伸びゆく命の歓びの声が伝わってくる
ハチクの筍はマタケ筍より10日程度早く出てくるうっすらと産毛の生えたハチク筍を見つめているとタヌキの赤ちゃんに見えてくるのは…(やはりRさんだけなのかな)主要3大竹の中では地味な存在でも“筍は美味で竹材は質緻密にて細割りのしやすさは竹中第1位”となかなかの実力派である茶道で使われる「茶筅」にこの淡竹が求められる所以でもあるちなみに諺にある〝破竹の勢い″とはタケは、はじめ一方の端に割れ目を入れると、...
5月19日は午後から雨が降り次の日に(さてさて…?)と来てみたら元気な新顔たちがいるいる!ちょっこし毛むくじゃらの色白が目立つな…落ち葉をたっぷりと敷きこんだからかな地面から出ると約2か月で一生分の高さまで伸びきるそうして後は伸びないし太らない初夏の竹林に初々しい息吹が吹きわたる
澄み渡る五月(さつき)晴れ吹いてくる風にさえ瑞々しい緑が映る妖精のような宝鐘草(ほうちゃくそう)の花が咲きだすと(そろそろだな…)とRさんは思うもうすぐ会えるのかな竹の子どもたちに
「茶摘」唱歌:作者不詳夏も近づく八十八夜野にも山にも若葉が茂るあれに見えるは茶摘みぢゃないかあかねだすきに菅(すげ)の笠日和続きの今日此の頃を心のどかに摘みつつ歌う摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ摘まにゃ日本の茶にならぬ5月2日は「立春」から数えて八十八日目に当たる「八十八夜」農家では田植えが始まりいよいよ忙しくなってくるそして竹林の中ではハラハラと笹の葉が散り地面が笹葉色に染まる「竹の秋」が始まって...
仕事を終えて帰り仕度をしていたらバイク置き場の片隅で若葉が光っていた事務のTさんの桔梗昨年の秋にも美しい花を咲かせた(水やりして下さったんだな…)Tさんの通った後には母のあたたかさがいつもある
竹林の主紅カミキリが動き始める頃今年の油抜きと晒し(さらし)作業も終盤に入る4月の干し場はいろんな色の野の花のお花畑になるたっぷりと蜜を吸ったミツバチさんもほっと一休み
事務のTさんが「花壇の植物に肥料やったけどよかった?」(ありがとうございます!)昨年の春竹林の中で芽を出した木の苗を会社の隅っこに植えてみた冬の間茶色い爪楊枝(ツマヨウジ)か何かのようになって(生きとるのかい?)と見ていたら長い長い冬を生きていたんだな気づかぬうちにいくつものまなざしに見守られて
桜が咲いたなと思ったら沈丁花(ジンチョウゲ)サンシュユ雪柳(ユキヤナギ)…次々に満開になり目が回りそうになって竹林へ入るとヒメヒオウギスイセンの新芽がやわらかな風に揺れていましたゆっくりと春を楽しむように
へんちくりん(変竹林)
2013.3.17 竹林便り
四方竹(シホウチク)林の中にさらに面白いのがのんびりと生きていた節々の膨らみが福の神の「布袋様」のようだからやっぱり名前は「ホテイチク」チンチクリンとヘンチクリンが共に生きてる不思議な世界…