この真竹竹林は稈齢7年以上の竹を稈齢択伐して10年になる竹と竹の間隔は一切考えていない3年竹を求める伐り子はそのように竹林を整える細い竹を求める伐り子はそうなるように竹林を整える「伐り子の仕事とは何か」と問われればRさんはこう思う①求める太さの竹が育つようコントロール(誘導)すること②求める質の竹を育てる親竹を見極めて残すこと③整理伐をして世代更新をして且つキズの少ない竹になるように林内の環境を整...
伐り子の自由研究2026
2026.3.9 竹林便り

長く竹にかかわる方なら1月から3月の山並みを眺めてうん今年は豊年かもしれない…う~む裏年の兆しだなと竹の秋(陰暦の3月新暦では4月頃竹の紅葉の季節)の様子を見ながら心の中でつぶやいている基本的に竹は1年おきに豊年と裏年を繰り返す傾向があるもののここ5年ほどコロナ感染イモムシ被害(シナチクノメイガ)と立て続く攪乱が筍農家さんを苦しめている早春乙訓の山々には豊年の兆しが窺える昨年竹林内で見たトカゲたち...

竹林の椿が咲く季節にRさんは毎年整理伐をする整理伐とは枯竹や風倒竹の片付け仕事のこと(無益伐採)この季節の整理伐は気持ち良く一日中竹を伐ってもなぜかほとんど疲れないきっと秋の主伐(有益伐採)で酷使した筋肉がほどよく回復していることと何より季節がいい暑くもなく寒くもなく蚊もいない最も軽い装備で仕事ができる季節である秋の勝負の主伐期に「きれいな椿…」なんてよじ登って撮影などはもちろんできない

大原野の竹材店から納品された仕上がりたての白竹孟宗竹これぞ京銘竹京都の竹職人の汗と技術が眩しく光る「社長、今年の竹はここ数年の中でも最高の仕上がりですね」Rさんの声掛けに親方は静かに微笑み返してジーンズ枕をそっと入れた

昭和30年(1955年)頃からの高度経済成長期昭和40年頃からのマタケ大開花期代用品普及による竹需要の減少そして安価品の海外からの輸入「伐り子(切子)ー伐竹業者ー製竹業者ー製造会社ー問屋ー小売り店」は日本全国各分野の壁を開きネットワークを強固に築きながら激しい時代の荒波を乗り越えて今ここに至っている「京都には竹産業に関わる多くの人たちがいるにもかかわらず、なぜ西山の竹林は荒廃しているのか」といった...

日本特用林産振興会「竹材の持続的安定供給を目指した竹林管理マニュアル」参照つまり筍農家さんは筍の収穫量を重視しているため立竹密度を低く管理し(地域により異なるが例:2000~2500/ha→0.2~0.25/㎡「孟宗竹」)竹材伐り子は竹の太さを重視するために立竹密度を高く管理する(伐竹量により異なるが例:10000~13500/ha→1~1.35/㎡「真竹」)

年の瀬も近い竹林でお正月用の真竹を伐っていると腕いっぱいの菊の花を持って「ちょうど咲いてね」と言いながら竹林の主と会話に花が咲きました竹林管理を預かるRさんにとって地権者さんとの信頼関係は大切な出発点お母様の代から息子さんの代へ温かいバトンが繋がった

竹林は優秀な育苗床わざわざ山までドングリを拾いに行かなくともこんなに身近にあるんだけどな確かに映る未来の可能性

ポロンとこぼれた栗の実の毬の上にも秋があるしずかにしずかにさわるなさわるなさわると秋がさみしがる童謡サトウハチロ-作詞中田喜直作曲






