継ぐ者

2026.5.9  竹林便り 

伐り子(大分県では切子)の存在を世に紹介したのは

鬼塚英昭氏(大分県/竹細工職人・著作家)の「豊の国の竹の文化史(2003年)自費出版」だろうか

(聞き取り調査/個人・機関計170)

後の2008年には岩井吉彌先生が「竹の経済史ー西日本における竹産業の変遷ー思文閣出版」を送り出す

本文中には「切子」が何度も登場する。

(聞き取り調査/業者・機関計90)

両著に共通するのは 既存の文献に頼らず現場の人々への聞き取りの数の多さである

たまたま2003年 別府市で竹籠を編む勉強をしていたRさんは鬼塚氏の個展に行き その本を買い

たまたま2008年 京都で働き始めていたRさんは書店で目にしたその本を買った

たまたま勤めていた会社の高野社長は「うちの会社では模範林を目指しなさい」とRさんに言い

たまたま8つの竹林が舞い込んできた

そのうちの6つは 長年人の手が入っていない放置竹林だった

そしてたまたま 20年続いた

消え入る前の最後の灯は 残しておいてやれるだろうか