【施工事例】日本工芸産地博覧会2021 メインゲート

2022.8.12  施工・制作事例 

2021年11月26−28日にかけて万博記念公園内お祭り広場で開催されました「日本工芸産地博覧会」。

https://kougei-sunchi.or.jp/expo/

全国各地から様々なもの作りに携わる職人達が集い、観客の皆さんに直に技を通して工芸に触れていただく貴重な交流の場となりました。

高野竹工は、この博覧会のメインゲート製作を請負い、建築家大野宏さんのデザインによる竹のモニュメントを製作しました。通常の製作物とは全くスケールが違うことから、構造計算に基づいて試作を重ね、職人が一丸となって製作に挑みました。

11月の冷たい水で伐ってきたばかりの青竹を一本一本洗います。
櫓状の構造と使用する竹の重量や強度を考えながらの事前の試作に余念がありません。
大きな構造体の準備と共に、繊細な要素を加える格子状の簾虫籠(すむしこ)パネルの製作が続きます。
事前に製作した簾虫籠パネルは現地で組み立てられるのを待つばかり。
いざ、現地での施工!
博覧会直前の限られた時間内での組み立てに緊張が走ります。

11月末の寒空の下、黙々と作業は続きます。
クレーンも登場して、いよいよ櫓の上部が持ち上げられます。
櫓の周りを囲う簾虫籠パネルを一つずつ取り付けていきます。
博覧会当日も朝から最後の調整に余念がありません。
あとは、太陽の塔と共にお客様を待つばかり。
会場入り口に設置されたお客様をお迎えする竹のモニュメント。
会期中たくさんの来場者にご覧いただき、憩いの場として、また待ち合わせの場としてもご利用いただきました。

▽プロジェクトメンバー
設計:大野 宏(Studio on_site
製作:高野竹工