澄み渡る青空の日の 昼下がり
竹林の入り口で 春風のように爽やかなご夫婦が
「竹はどうしてこんなに青いのですか?」 と訪ねた
・・・タケ ドウシテ アオイ ・・・?
なんと爽やかな問いかけに しばし埴輪のようにたたずみ
「 種類・・・でしょうか 」 といいました
なぜ竹が青いのかはRさんも不思議なことですが
興味深いなぁ と思っているのは 大分県の竹細工伝統工芸士 佐藤千明氏の
BAHANN(No.20)に掲載されていた
「うちのおふくろの代まで、竹刀でへその緒きっておった。」というお話し。
竹刀(あをひえ) 掲載されている写真を見ると薄く削られた細いカッターナイフのよう形で
へその緒が初めに当たるところに、表皮すなわち竹の青い部分が使われています。
竹皮にくるまれたタケノコも 竹の子から竹へと青く色づいたタイミングではがれ落ちていきます
竹の青色の不思議についてさらに調べていくと 2.6ジメトキシ1.4ベンゾキノン、パラベンゾキノン、タンニン…
・・・ため息がこぼれてきそうな摩訶不思議な領域へ入る
ふと上を見ると 青い青い冬の空と サラサラと笑う竹たちが
Rさんに囁いた ア~オイ オソラヲ ミテタカラ