
柔らかな桃色の椿の花咲くこの竹林は
7年前の台風21号で 5メートル先も見えない状態となった
とにかくあちこちで 台風後の片付けに追われながら
道路や住宅側を片付けて 中の整理伐は倒れた木や竹が枯れるの1年間待ち
ようやく健やかな竹林に復活した
この 木や竹が枯れるのを1年間待つということが
了承いただけたのは この竹林の地主さんだけだった
観光地という京都において 景観に支障があっては困るとの気持ちは理解できる
それでも考えて見れば 復興補助金・保険も降りず現場に入れる伐り子も少ない
枯れた竹は2~3年で土に還るが 青竹は7~8年かかる上に伐り出すにも重い
また2~3年で土に還る竹なら林内に積み上げることもできるが
7~8年かかるとなると 竹林外に運び出して粉砕機にかけるケースが多い
更に台風などの大きな攪乱が起こると 竹は再生スイッチモードとなり
一時的に小型化(再生竹と呼ばれている)し 景観が落ちる 稈の日焼けも起こる
早い話が大攪乱後の竹林は 1~2年集中治療室に入っているのである
歴史ある文化財として広大な敷地を守られてきたご夫婦の竹林が
7年後 最も美しく復活を遂げた