築き上げるもの

2021.2.11  竹林便り 

遠い昔の 原始の森で

石器を操る人々は こぼれ落ちた木の実や枝で火をおこし糧とし

雨や嵐の最中には 陽が戻るのを待つすがら 遊びや工夫もしただろう

風で倒れた大きな木竹が 海に浮かぶのを見でもして

舟を作ってみようかと 夢見た男もいたかもしれない

そもそも細いワラ一本 渡り鳥が運んで落としても

生きる熱意の一徹あれば 文化の始まりの種となる