
本格的な伐竹の季節 休息のひとときが かけがえのない時間に感じます
お布団の洗濯に行ったクリーニング店で 12年前に買った懐かしい1冊を 久しぶりに読み返しました
ご著書を書かれた鬼塚英昭氏は 大分県別府市の 竹細工を家業とする家の生まれ
平成15年12月20日発行までに約9か月間 大分県の全市町村を巡って参考文献を集め
それだけではなく 何より心を打たれるのは
大分県一円の山深い田舎へ 主に青竹で篭を編む職人と竹切り子を 自家用車で訪ね回って
その訪問宅で知り合いの竹職人を聞いては 取材を重ねるという方法で
全てを自費で書き上げられています
価格に見合わない 鬼塚氏の竹職人を思う信念と熱意が 行間に溢れている 非常に濃厚な内容でした
平成28年1月25日 鬼塚英昭氏は 78歳でご逝去されました
ご著書をお渡し下さった時の 繊細などこか孤高とした優しい眼差しを 昨日のことのように思い出します
心よりご冥福をお祈り申し上げます