春一声

2024.3.31  竹林便り 

花々が目を覚ます催花雨(さいかう)が降ると

油抜き作業もいよいよ忙しくなる

人手も欲しいし干場も足りないな

田植え支度をするおっちゃんを眺めつつ

せっせと竹を干す

「それはマタケやろ」

”そうです”

「おっちゃんも昔はドンボをよう伐ったわ」

”ドンボって何ですか”

「ドンボ言うたらモウソウチクのことや」

「えっ何?干場が足りへんの そうか…知り合いおるで今度聞いてみるわ」

”すみません 助かります”

何とも有り難い展開に目を回しながら

高い空に春一声

”おっちゃん ありがとうー!”