いろいろな竹

2016.3.21  竹林便り 

3月20日の春分の日に 桜の開花も始まりました。

弊社でも恒例の 油抜き作業がスタートしています

たまたま竹置き場に銘竹が顔を揃えたので そのいくつかをご紹介したいと思います

まず左側の竹がこれから油抜きをする青竹 真ん中の1本が油抜きを終えた白竹です
この後しばらく天日に晒すことで 白っぽく変化します

真ん中の個性的な2本は孟宗竹の図面竹 薬剤を含ませた特殊なハケで 表面に模様を付けています

そして右側の太い2本は孟宗竹のゴマ竹 竹林内で3月頃に竹を選別し 竹の上部を切り取り
残った竹を枝打ちして 半枯れ状態にします

最後にちらりと顔をのぞかせているのは 貴重な本煤竹(茶の湯では時代竹と称されています)
昔の民家は囲炉裏の煙を抜く目的で 天井に丸竹を並べ 竹の間から煙が抜ける合理的な造りでした
煙は竹を燻しやがて煤が竹に付着し 100年も経つと竹は煤によって真っ黒になります 燻される年月が浅いと裏側は薄いので薄い色の煤竹となります