ヒュルルーと音を立てて木枯らし1号がやってきました竹林の中で茶の木の花が咲きだす頃桜の木は色付き始め夕暮れの空には月が昇り帰り道を照らしてくれます西山界隈は手入れの行き届いた竹林が多く竹林と空月池が絶妙な風景を見せてくれます美しい言葉が降ってきそうな眺め…このような情緒が過去から今そして未来へと美しさをつないでいくのかも知れないSceneryisthefabricwovenbyhumansandn...
収穫間近の稲穂を見ると近所に住んでいた女のひとを思い出します新米の季節になるとやって来てとびきり美味しいご飯を炊いてくれたものでしたそのお米に対する思いは半端ではなく研ぎ方からお茶碗に盛り付ける瞬間まで事細かに心を込める方でした子どもながらどうしてそこまでするのかなと不思議でたまらずRさんが尋ねると「若いあなたたちにこそこの味を知っておいてほしいのよ」ピカピカの新米のような笑顔でそう言いましたただ...
秋分の日のあくる朝ふっと良い香りに辺りを見ると金木犀の花が咲き始めていました数年前までRさんはこの木の香りを竹を伐り始める合図と考えていましたところがどうもこの9/23から伐り始めた年は後半の仕上がりがあまり芳しくなく今では8月の始まりとともに竹を伐り始めています今年はなかなかの良い仕上がり自然を観ながら感じながら少しずつ竹の世界が見えてきますAsignofthecuttingseasonofba...
萩ススキ葛女郎花フジバカマ撫子秋の七草も顔を揃えるお彼岸に夏中頃から花を開き会社の皆の目を楽しませてくれた桔梗の花こちらもまた秋の七草(今年の桔梗は本当にたくさんの花をつけたな)朝早くから欠かさず水やりをして下さるYさんの愛がきっと届いているのだなしかしところどころかじられながらも結構たくましい花であるTheComingofAutumnWhentheequinoctialweekcame,thes...
栃木県、茨城県、宮城県の集中豪雨による被災者の皆様方に心からお見舞い申し上げます茨城県常総市を流れる鬼怒川の堤防決壊では甚大な被害が住宅地そして収穫を目前に控えた農耕地を襲いましたまた宮城県大崎市の渋井川も20メートルに渡って決壊しました今後このような未曽有の災害にいったいどのような対策を取っていくのかニュースを見るたびに考えさせられます近年災害の前に必ずと言っていいほど付いて回る「記録的」「これ...
9月初めの竹林でわっさわっさと落ち葉をならしていると虫取りかごを首に下げた少年たちがやって来て尋ねました「あの、ここらへんでクワガタやカブトムシはどこに行けば見つけられますか?」「カブトムシなら竹林の中の土がたくさんある辺りの木を探してごらん」Rさんは竹林の中ほどにある土塚(つちづか)に少年たちを案内しました昨年ここでカブトムシの幼虫を沢山見たのですが少年たちが近くの木を探している間土を掘ってみま...
気持ち良い8月の風が実り始めた稲穂を揺らして嬉しそうに吹き抜けていきます秋へ向かって根を強くする稲のように竹もまた7月中頃からが根の季節で元気な新たな根っこ(地下茎)をぐんぐん伸ばしていきますよく観ると節ごとひとつずつ左右交互にもう小さな芽のようなものが付いていますこの地下茎を見て弊社スタッフはつぶやきました「竹はねこの芽のどれが来年の筍になるか地下茎になるかどうやって決めるんだろう?」ううぬする...
お盆休みに久し振りに兄と会い夏の京都を歩きながら沢山の話しをした林業のこれからの展望独立して3年目を無事に終えた気持ちなど厳しい山仕事を10年以上続けている兄から学ぶことは多いそんな兄を見送った後ふと先代の社長の言葉がRさんの心に響いてきた「3年続いたら6年を6年続いたら9年を目指しなさいそうして10年続けば一つの節目や」竹林育成の仕事もいよいよこの秋から11年目に入るいただいた数々のお力添えに感...
弊社が管理させていただいている伊佐家住宅(重要文化財)の竹林にはおおよそ3000本の真竹の中に孟宗竹が数本だけ共存しています今年育った孟宗竹はたった2本ですがこの貫禄です竹はその花をめったに咲かせないため地下茎から無性的に繁殖しますそのためたとえ混生してもお互いが混ざり「孟真竹」なる筍は生えないようですこれほどの逆境を孤軍奮闘(こぐんふんとう)する若いいのちを真竹たちは眩しいやさしいまなざしで見つ...
平成27年の近畿地方の梅雨は6/3から7/20頃まとまった雨がしっかりと降り新生竹も立派に育ちました(写真の手前左が今年の新生竹)台風11号で倒れた竹を片付けながら喜ぶRさんは不思議な物体に手を止めました笹の葉の細い茎に朱色の塊がくっついています触る勇気がありません・・・竹の枝で突っついてみました動きません(何だろう???)自宅へ戻り早速調べてみると「赤団子」という名前の竹に付く菌ということその生...