
竹林を管理し、製材から製作までを一貫して行う高野竹工だからこそできる竹花入づくり教室がはじまります。
今回は職人、野崎宗雪による手ほどきで「亀甲竹一重切花入」を製作します。
竹生園内で自然に立ち枯れ、侘びた風情を帯びた希少な亀甲竹を伐り出し、それぞれのみたてで花入にする部分を選び、弓のこや小刀などを使って製作していきます。
3日間にわたって工程をわけているのでじっくり製作することができます。素材と向き合い、職人の手仕事に触れ、とても贅沢な体験をしていただけます。受講していただければ、竹花入製作の一連の基礎を知ることができます。
●亀甲竹とは・・・節の間が一節おきに交互に膨出して亀甲状になった竹で、元々孟宗竹の突然変異によって生じたもの。生後一年後に油抜きして、主に建築物や庭園の装飾に用いられる。
〈3日間コース〉
開催日程:1日目 2022年11月19日(土)
2日目 2022年12月3日(土)
3日目 2022年12月10日(土)
開催地:Shop & Gallery 竹生園(ちくぶえん)
京都府長岡京市天神 2-15-15
時間:午後1時から午後4時くらいまでを予定
定員:5名
参加費:税込38,500円(亀甲竹材/竹落とし/お茶・お菓子付き)
お問い合わせ:takano-chikubuen@takano-bamboo.jp
075-925-5673(竹生園:営業日のみ)
075-955-2868(高野竹工本代表)
持ち物:特になし
服装:動きやすい格好でお越しください。外で竹を切るので汚れても良い服がおすすめです。
〈製作工程〉
◯1日目(11/19)
竹を伐り、花入にしたい部分を罫書き、粗切りする。竹をきれいに洗い、天地を平行に切る。
◯2日目(12/3)
竹の節を抜き、窓を開け、まっすぐ立つように底を削る。背面に掛け穴をあける。
◯3日目(12/10)
全体のバランスを整える仕上げ。鉈を使って竹の落としを作る。完成した花入に花を生け、お茶とお菓子をいただく。
〈使用する道具〉 ※全てこちらでご用意、貸し出しいたします。
小刀(右用・左用)/やすり/弓のこ/のこぎり/金槌/鉈/電動ドリル/手袋



野崎 宗雪
1978 北海道に生まれる(本名 野崎博之)
2005 京都伝統工芸専門学校(現 大学校)竹工芸科卒業
2005 高野竹工にて高野宗陵に師事
2011 不虔斎増田宗陵より号「宗雪」を拝受
竹の自生北限よりも北に位置する北海道で生まれ育ち、竹という素材の特異性に魅せられ竹工芸の道を選んだ。
伝統的な寸法に則った竹花入や、轆轤加工による現代的な器などを手掛ける。