面白いのが出てきたな
竹の仕事を始めた頃 Rさんはとにかく良質にこだわっていた
良質な白竹 良質な竹林育成 良質な・・・
たった一つの答えを求めて
だがいつの頃か ふと気が付いた
特定の竹を創作のために伐り続ければ 竹林は荒廃する
そればかりではなく 裾野の広い竹文化において その分野ごとに 良質の条件は異なる
そうして こう考えるようになった
品物を手に取り使った方が 何とも快いな
そう感じてもらえるように 素材という歯車と 作品を巧みにかみ合わせていくことこそ
町工場の職人たちの 本領なのではないだろうか
そう考えた瞬間 はっとした 竹林に生える竹のすべては 可能性なのだ 世界中の全ての竹が