七夕の日

2014.7.7  竹林便り 

庭木の剪定(せんてい)のお手伝いの帰りにご主人から「明日は七夕ですよ」と切ったばかりの笹の若葉をいただきましたそしてご主人は教えてくれました「立葵(タチアオイ)の花が1番上まで咲けば梅雨が明けます」帰り道のその花はあと3つ蕾が付いています遥か遠い天の川へ笹の小舟は届くでしょうかTheStarFestivalIreceivedsomefreshbambooleavesfromthemasteroft...

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根を下ろす

2014.6.30  竹林便り 

筍として地上へ出てきて1か月上の方はまだ竹皮にすっぽりと覆われて伸び続けているけれど足元では新しい根がしっかりと大地へ根をおろしています驚異的なスピードで外見上の生長を仕上げるために去年生えた2年生の竹と今年の新生竹とを見分けるとき根っこの色を見て判断するのも一つの方法です筍の時期の根はなんと鮮やかな桃色で新生竹の根は白っぽい乳白色そして2年生になると茶色っぽい色へと変化します厳しい大自然の中で1...

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穏やかな光

2014.6.19  竹林便り 

雨上がりの竹林に西の空から光がふり注ぐ(美しい・・・)このえも言われぬ光景に雨に打たれたことも忘れて心が安らいでいきますありがとう・・・太陽からの贈り物ApeacefulsunlightSunlightfromthewestwasfilteringthroughthebambooforestaftertherain.(Howbeautiful...)Itwasanindescribablescen...

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恵みの雨

2014.6.7  竹林便り 

6月4日の梅雨入りの雨に「待ってました!」と喜んでいるのはタケノコ葵(アオイ)紫陽花(アジサイ)そして・・・ムラサキカタバミ観賞用の花から野生化してすっかり野の花として育つ強い花竹林の中でこの花を見かけると(そろそろマタケタケノコが出てくるかな)そう思って地面に目を落としますぐんぐんと伸びていくタケノコを見上げて天使のように笑う花AblessedrainJune4,therainingseason...

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学び

2014.5.29  竹林便り 

2014年の油抜きも無事終わりました青空の下で太陽の光を受ける竹は何だか気持ち良さそうです本数が多い年は蒔絵師(まきえし)のEさんが加勢してくださいます科学に強い博識なEさんは観察力も鋭く丁寧です油抜き工程の中で長い竹を2度に分けて火に晒(さら)すと境目に薄っすらと筋が残りますそれをスッキリと解消して下さったのもEさんでした(さすがです!)観察の深さに学ぶこと多しLearningTheproces...

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待ちわびて

2014.5.18  竹林便り 

5月15日大覚寺の竹林へ来て見ると春の最終走者マタケタケノコが顔を出していましたすでにRさんの背を超えています(13日の雨が合図だったのかな…)記録を取り続けてきた中でも最も早い出生ですこの竹林から生まれるタケノコは今年はおそらく少ないかも知れません親竹に見守られてすくすくと育つEagerlywaitingfor…May15,IwenttoworkinthebambooforestofDaikak...

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命の息吹

2014.5.8  竹林便り 

「子どもの日」のあくる日にRさんは1日中歩きに歩きましたもう子供じゃないけれどこの季節の里山は本当に美しく1度も疲れを感じませんでした「藤の花ってこんなにきれいなのですね」そうRさんがつぶやくと辿り着いた工房の主は頷きながら「今年は椿の花もきれいでした」とおっしゃいました芽吹く野山の歓びに耳を澄ませる八十八夜"Breathoflives"Thenextdayof"Children'sday"(th...

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仕事柄「タケノコはいつ出るの?」と尋ねられることは多い初めて社長とY課長と竹林へ入った日のこと社長がY課長に尋ねました「マタケのタケノコはいつ出るのかね?」「5月の中頃です」即答したY課長はとてもかっこ良くてRさんの脳には「5月の中頃です」がしっかりと刻まれましたしかし多くの方々が頭に描くタケノコは若竹煮にして美味しい孟宗竹タケノコなのです(今年こそはバッチリ決めたい)その心中を知ってか知らずか社...

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竹とんぼ

2014.4.19  竹林便り 

孟宗竹の筍がニョッキニョキと生える竹の秋(竹の笹葉の紅葉期)会社1階の広場から聞こえる楽しそうな笑い声に誘われて扉を開けてみると「竹とんぼ大会」が始まっていました製作者はH氏我が社きっての竹編組(たけへんそ)職人ですランプシェードアクセサリー竹器…デザインはどれも細やかで美しいさすがは1級技能資格保持者そしてまた和やかな愛妻家大きな竹とんぼと小さな竹とんぼはどちらも飛ばし方にちょっとしたコツが要り...

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思い出

2014.4.7  竹林便り 

高野竹工(株)創業者高野不窮斎初代社長が4年とちょうど1か月前に他界いたしました。改めましてご冥福をお祈りいたします。社長との思い出は数えきれないほどあるけれどどのような状況においても落ち着きゆっくりと話しそして大きな視点から深く観察をされていた気がいたします。「何度でも言うからよう聞きや」そう言って記録を取ることの大切さを教えて下さいました。マタケの筍が本当に文献に書かれているように1日で121...

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