黄昏

2014.10.3  竹林便り 

柔らかな夕日の光がさす川のほとりの竹林には学校帰りの子供たちが時々遊びにやってきますある日のことRさんが片づけをしていると少し向こうの堤の上で何やら小さな黒い影が3つ夕日を背にしてモジモジしています「おいっオマエがいえよ」「やだよっぼく・・・」「ぼくも・・・」(今日の遊びの作戦会議かな?)夕焼けの中の絵になりそうなその風景を微笑みながら横目で見ていると突然3つの影の一番大きいのがぬっと1歩前に出て...

Read more

Uさん

2014.9.23  竹林便り 

秋の空から飛んできた夕焼け色の赤とんぼ竹林で1日中仕事をしてたまに会社へ寄るとUさんが声をかけてくれます「藪(やぶ)行っとったん?お疲れさん」この仕事を始めてまだ間もない頃竹林の中でひた孤独と闘うRさんはUさんのこの声かけに生き返った気がしたものでした力みのないUさんの言葉のちからMs."U"Theautumnseasonhascomearoundwithsomereddragonfliesfly...

Read more

風の声

2014.9.12  竹林便り 

野の萩が咲く満月の夜江戸~明治期に活躍した文人画家田能村直入氏(たのむらちょくにゅう1814~1907)の旧居にて中国茶のお茶会が開かれると聞いて参席させていただきました。玄関先の暗がりには孟宗青竹の灯籠が配置されほのかな灯りの中でまだ静かな秋の虫の声を聞きながら初めて味わう中国のお茶は清々しく爽やかで身体の中までキレイになった気がしましたそしてお軸は「竹林七賢図(ちくりんのしちけんず)」田能村直...

Read more

大人になる

2014.9.3  竹林便り 

入道雲がモクモクと湧き上がる夏の終わり竹林の中でカブトムシ(メス)を見つけました(写真を撮らせてね)Rさんがそう言うとばっちりポーズを決めてくれましたカブトムシが育つ良い土があるのかなと思うと嬉しくなります(土づくりの神様)紫野高桐院でも昨年から整理伐材を土に還す試みが始まっていますABeetleThunderheadsaregatheringoverheadattheendofsummer,If...

Read more

8月7日の「立秋」辺りから竹林の中では秋のキノコが顔を見せ始めます「ノウタケ(ホコリタケ科)」ふんわりと焼きあがったパンのようです紫野「高桐院」の和尚様の心のこもったお便りも届きさあ!いよいよ今年の伐竹作業が始まりますWithTheBeginningOfFallAugust7isthedaycalled"Risshuu"inJapan.Itisthefirstdayoffallbytheoldca...

Read more

高野竹工には2人の"Y"さんがいますお2人共ベテランの職人ですがその素晴らしさを言葉にすることはなかなかに難しくRさんの倍くらいある大きな身体でテキパキと仕事をこなす傍らバイク置場の草花に朝早く水やりをして下さっていたり皆で使う機械油の補充機械周りの整備とにかく目配りが行き届いていてとても静か…社内の鉄階段すらY課長が使うときは音が立ちませんそして何よりもお2人の素晴らしさはその声かけの妙静かにし...

Read more

晴耕雨読

2014.8.4  竹林便り 

竹林管理・伐竹の新年度カレンダーは「9月」から始まります先代の社長からも7月の藪には入らぬこととよく言われました実際にこの時期の竹林へ入ればその理由はすぐに解りますこの時期Rさんは少しだけ休みを多く取って刃物を研いだり道具を揃えたり試験に頭を悩ませたり…9月の入林に備えます晴耕雨読"seikouudoku"(Plowingthefieldsingoodweatherandreadingathome...

Read more

可能性

2014.7.28  竹林便り 

7月21日の梅雨明け頃に水面を彩る蓮(ハス)の花大きな空から降る雨と受け止める器みたいだな・・・PotentialAroundtheendoftherainyseason,manylotusflowershavebloomedonthesurfaceofthepond.Onelookslikearaindropfellfromtheskyandtheotherabowltocatchraindro...

Read more

いくつかの文献によれば竹の新生竹となるまでの期間はおおよそ3か月だそうですこの事についてRさんは昨年実際にどうなのか確かめてみました仮に笹葉がすべて広がった時点を”新生竹完了”として5月19日に始まった出生から笹葉がしっかりと開くまで2か月と20日でしたさらに観察しているとすべての筍が一斉にワッとで出てくるわけではなく雨や太陽の日差し気温などを感じ取り何度かに分けて出てきている様子です昨年は記録的...

Read more

七夕の日

2014.7.7  竹林便り 

庭木の剪定(せんてい)のお手伝いの帰りにご主人から「明日は七夕ですよ」と切ったばかりの笹の若葉をいただきましたそしてご主人は教えてくれました「立葵(タチアオイ)の花が1番上まで咲けば梅雨が明けます」帰り道のその花はあと3つ蕾が付いています遥か遠い天の川へ笹の小舟は届くでしょうかTheStarFestivalIreceivedsomefreshbambooleavesfromthemasteroft...

Read more